国語辞典ナイト

第18回 三省堂 辞書を編む人が選ぶ「今年の新語2023」選考発表会 meets 国語辞典ナイト(2023.11.30)

生成AIと国語辞典

ChatGPTの公開から1年というタイミングで行われた今回の国語辞典ナイトは、「生成AI」がテーマ。辞書づくり、校閲、辞書の使い方、挿絵というそれぞれの観点から、AIとのつきあい方を考える4本のプレゼンが行われた。

飯間浩明は「AIとつくる三国」と題し、ChatGPTに「右」などの語釈を書かせようと試みた奮闘の記録をプレゼン。現時点でのAIに辞書をどこまで任せられるか検討した。

稲川智樹は「校閲者 vs. ChatGPT」で、「しりとり」と「校閲」という2つの側面を通して、AIの弱点と活用可能性を探った。

見坊行徳は、「辞書AI」は辞書そのものの代替ではなく、インターフェイスとして辞書の使い方を導く役割が求められるはずだと論じた。

西村まさゆきは、国語辞典の語釈を入力してAIに「七福神」「ドラゴンフルーツ」などの挿絵を作らせ、生成AIの怪しげな理解力と描画力を実演。大いに会場を沸かせた。

生成AIはまだ頼りない一方で、辞書編纂者や校閲者・辞書愛好家の知識と組み合わせることで、新しい使い道も見えてくる。ことばのプロたちがAIを実際に使うことで限界を確かめつつ、辞書とAIの可能性を探る回となった。

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