
『三国』を裁く?
今回の国語辞典ナイトは刊行されたばかりの『三省堂国語辞典』第8版がテーマ。ゲストには担当編集者である三省堂辞書出版部・奥川健太郎さんを迎えた。また、編集委員の飯間浩明その人を前に、特徴や気になる点を「裁判」形式で取り上げた。スライドでは稲川智樹、見坊行徳、西村まさゆきがそれぞれの視点から三国の“ツミ”を追及。三国の気になる点を笑いながら検証しつつ、辞書づくりの工夫と編者の考え方に迫った。

トップバッターは飯間浩明。国語辞書関連ニュースのあと、「三省堂国語辞典のあゆみ」のスライドで三国の来歴や新語に強いという特徴を取り上げ、基礎知識として会場と共有した。
稲川智樹は「余計なお世話罪」として、第8版で導入された「豆知識」欄に注目した。「月がきれいですね」という表現にまつわる俗説に付した注意書きや、三国は「させていただく」という表現が嫌いなのではないかと疑われるコメントなどを例に、三国の細かすぎるアドバイスを検討した。

見坊行徳は「どっち向かってんだ三国」と題し、三国のダブスタを指摘。意味の誤用をとがめないにもかかわらず、漢字の使い分けを細かく指示するのは二重基準なのではないか、と疑問を投げかけた。また、項目の出し入れが激しいことなども指摘した。
西村まさゆきは「クセつよイラスト罪」として、第8版のイラストを分析。「アスキーアート」や「コンバイン」の挿し絵を紹介し、奥川さんと飯間浩明にエピソードを聞いた。また、髪型・帽子・漁具・手芸に偏って図版が多くみられることなども質した。